虫かごから大量に発生したコバエ。家中を飛び回るのでできるだけ効率よくコバエを捕獲したい。ということでドラッグストアで見つけた2つのコバエ取り、コバエがホイホイとコバエ超激取れキューブを同時に設置して効果を比較しました。
虫かごからコバエが大量発生
夏。
虫取りには最高の季節です。 ちょっとした草むらに行けばすぐにバッタやカマキリなど身近な昆虫が捕まえられますし、山へキャンプに行けばカブトムシやクワガタが捕まえられます。
もちろん虫好きな我が家の長男は、捕まえた虫は必ず家へ持ち帰り育てます。
情操教育の一環として、よきかなよきかなと思っている私ですが、一点どうしても見過ごせない問題があります。
それが例年この時期になると虫かごのどこからともなく発生するコバエです。最初は虫かごの中を飛び回っているだけなので良いのですが、だんだんそれだけでは済まなくなり、いつしか他の部屋でもコバエが散見されるようになるのです。
特に今年は、ノコギリクワガタの死骸と昆虫ゼリーを放置してしまったことをトリガーとして、例年にないコバエの大発生を招いてしまいました。
虫かごから遠く離れた寝室でもコバエが飛んでいたのでさすがに気持ち悪くなって、ついにコバエ取りを設置することを決意しました。
いざドラッグストアへ
コバエをせん滅するだけなら殺虫剤をぶちまけるのが一番効果的なのだと思いますが、我が家には昆虫だけでなくエビもいるので、スプレー系は使えません。
そこで、誘ってくっつけて逃がさない罠タイプのコバエ取りを探してドラッグストアへ行ってみました。
置いてあったのはこの２種類。
ん－、どっちも取れそう！
ただし箱の裏に書いてある写真付きの詳細なコバエの説明を読んで少し不安になります。
【コバエ超激取れキューブ】
効果のあるコバエ。①ショウジョウバエ類：眼が赤く、体色が黄褐色の物が多い。②ノミバエ類：体色は黒褐色のものが多く動きが俊敏である。
【コバエがホイホイ】
家庭の台所や生ゴミを入れるゴミ箱周りに発生する、ショウジョウバエ類やノミバエ類には効果アリ。観葉植物などの植木鉢の周りに発生するクロバネキノコバエ類や、浴室やトイレなどの流し排水溝周りに発生するチョウバエ類には効果なし。
…いやコバエの種類なんぞわかるかい！！！
コバエのことは黒くて小さいハエみたいな生き物、という認識しかしていなかったので、 箱の裏でこうも詳細に説明されると、とても不安になりますね。
たぶん「全然採れないです。誇大広告ではないですか。返品してください。」などというクレームが多発した結果、絶対に素人には見分けがつかないと分かっていながら、それでも箱の裏に詳細なハエの説明付きで効果の有無を記載せざるをえないのでしょう。
とはいえ万が一コバエの種類がショウジョウバエ類とノミバエ類じゃなくても多少は効果があるでしょ！という安易な発想で、とりあえず両方買ってみることにしました。
設置した。一番の違いはニオイ
さっそく開封して虫かごのそばに設置しました。
左はコバエがホイホイ、右はコバエ超激取れキューブです。
それぞれの特徴をまとめると、
【コバエがホイホイ】
・におい：完全に黒酢の匂い。結構鼻にツンとくる
・見た目：昔ながらの丸い形状。どこからどう見てもコバエ取り
・取れそうか：そこそこ取れそう。においも見た目も完全にコバエを捕獲するためのデザイン。うん、それなりに効果を期待できそうです。
【コバエ超激取れキューブ】
・におい：リンゴの匂い。こっちはぜんぜん不快じゃない。
・見た目：完全なるキューブ形。コバエ取りには見えません。
・取れそうか：においも見た目もコバエ取りとは思えないデザイン。おそらく信じられないくらいとれるか全く取れないかの極端な結果が得られるのでしょう。
買ってみるまでわからなかったのですが、どっちも似たようなもんでしょうと思ってた二つの商品ですが、違いはニオイにありました。
コバエがホイホイのニオイは、苦手な人が結構多いかも。と言うかこんなに臭いならまだ強いの方がマシだとさえ言われそうなツンとくるニオイです。まあ、本当にコバエが取れるならいいけれど。
効果はいかに！？
どっちの方が効果があるか！？などと申してしまいましたが、いざ捕獲するとコバエの数を数えるのって大変そうですよね。理想は一匹ずつティッシュに並べて数を数えることですが、あまりに多かったら見た目でざっくり判断してしまいましょう。
ただし捕獲したコバエは顕微鏡で観察し、ショウジョウバエの眼の色やノミバエの体色を実際に見てみたいものです。
などいろいろ想像しながら待つこと1か月。
この一か月間、自分へのサプライズのために全くコバエ取りを見ないようにしていましたが、いよいよ確認のとき！
結果はこちら！！
コバエがホイホイ1匹 対 コバエ超激取れキューブ1匹
そりゃそうだ。設置後も家の中を飛び回るコバエの数が全然変わってないので、薄々気づいてはいましたが、まさかどっちも一匹ずつとは…。
百歩譲ってコバエ激取れキューブは取れなくても許せます。見た目もにおいもコバエ取りっぽくないので、リンゴの芳香剤を買ったとでも思えばまあ気は済みます。
でもコバエがホイホイはちょっと見過ごせないですね。繰り返しますが、見た目もにおいも完全にコバエ取りなのですよ。コバエが取れないなら、いったい君は何ならできるのか。腹立たしいかぎりです。
さて、効果を比較したくて、あるいは本当にショウジョウバエ類やノミバエ類しか取れないのか確認したくて家中にコバエが飛び回る惨状を一か月我慢しましたが、残念な結果に終わったこの対決。
最終的に虫かごをきれいに掃除したらコバエは全くいなくなりました。
結局、発生源である虫かごから経つ源流対策が一番効果的なんですね。
おわりに
正直あまりに効果がないのでびっくりでしたし、両社の製品に対する不信感が一気に高まりました。もしかしてエリアで虫除けするスプレーで劇的な効果を感じているのはただのプラシーボ効果なのか？とか、ゴキブリホイホイなんかも実は1000匹通過したうちの数匹を捕獲できているだけなのでは？とか。
でもでもでも実は別の虫対策グッズでさらに驚くべき結果を得ているのです。というか驚くべき効果を得てない限りこんなにコバエ取りをディスりません。追ってご報告いたします。これを見ればきっと殺虫剤のことを信じられるようになるはず。
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