【最強の虫刺され対策を考える】虫除け方法と刺されたあとの処置まとめ

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へや遊び・そと遊び

夏が来ました。キャンプ、家庭菜園、釣り、ビール、そうめん。想像するだけでワクワクします。

が、夏の外遊びは蚊との闘い。入念に虫よけスプレーをしたり、常に小刻みに体を動かしたりして蚊に刺されないよう気をつけて生きてきたのではないでしょうか。

しかしもう終わりにしましょう。適切な対策と処置を学びましょう。

さらば、全ての蚊。

蚊に刺されたくないじゃない、かゆいのが嫌なんだ

「蚊」「対策」をキーワードに調べると出てくる出てくる有益な情報。足の裏をアルコールで除菌すると蚊に刺されにくくなるとか、風呂に入るといいとか、蚊は黒い色に寄って来るから白い服を着るべしとか。

たしかに有効なのかもしれませんが、でも違う。全然違う。

私は蚊に「刺されたくない」のではないのです。蚊を媒介するデング熱が怖いとか日本脳炎が怖いとかそういうことではないのですよ。もちろん怖いけども。

そうではなく蚊に「刺された後のかゆみが耐えられない」のですよ。だから上記の方法で蚊に刺された数を減らしても全然解決になってない。十か所でも一か所でもかゆいものはかゆい。

必要なのは蚊に全く刺されない最強の盾だけです。もしくはその盾をもってしても刺されてしまったとき、かゆみを迅速にゼロにする最強の矛(ほこ)です。

そのためにはまず敵を知らねばなりません。

虫刺されのメカニズム

蚊が寄ってくる理由

敵はかゆみ、そしてかゆみは蚊がもたらす。

では蚊は何を頼りにヒトへ向かってくるかというと、こちらの記事によると
①ヒトの出す二酸化炭素
②ヒトの出すにおい
③ヒトの体温
とのこと。

足裏や風呂の話は②のにおい対策なんですね。

で、これらヒトが発する誘引源①~③を知ると、これら原因をゼロにして蚊を寄せ付けないという方法は無理そうなことがわかりました。あえて言うなら外気温37℃以上だと③の体温を感知できなくなるらしいけど、37℃以上だとこっちも暑いですし。

つまりもっとアグレッシブに、誘引源①~③に打ち勝つほど蚊が嫌がる何かが必要。

かゆくなる仕組み

次に刺されてしまったあとのかゆみですが、ムヒでおなじみの池田模範堂さんによると、蚊に刺されたあとのかゆみは2つのアレルギー反応で、その原因は下記とのこと。
①蚊の唾液を異物と認識して放出されるヒスタミン
②炎症細胞による血管の拡張

アレルギーってのはヒトの防衛反応です。なので、まことしやかに語られる裏技的な方法はあまり効果的でないことがわかります。少なくとも私の求める最強の盾や矛ではない。

裏技的なものとは、例えば「蚊の唾液は酸性だから石鹸のアルカリで洗って中和すれば痒くなくなるよー」とか。

仮に本当に唾液が酸性だったとして、かゆみの原因となるヒスタミンが放出されるタイミングより前に素早く、しかも体内に侵入した唾液に届くほど強烈に石鹸を塗り込めば効果があるかもしれません。でもヒスタミンが放出されるタイミングより前ってことは、かゆみを自覚する前、そもそも皮膚がまだ腫れてない状態なので、どこめがけて石鹸を塗り込めばいいかわかりません。場所がわかるほど皮膚が腫れたあとに中和してももう遅い。だってヒスタミンはすでに放出されていますし。ん-、ダメっぽい。

さらにもう一つの裏技的な例を挙げると「刺されたところを50℃に温めると毒のたんぱく質が分解されてかゆくなくなるよー」とか。

理由は上と同じ。かゆくなった後で分解しても、すでにヒスタミンは放出されているので遅いです。ま、かゆくなる前、刺された直後なら効果ありってことですね。実際に「Bite Helper」なる商品が米国で発売(公式サイト)されています。これは患部に熱を与えてかゆみを抑えるガジェットです。世界最大の家電見本市CESで発表され、2018年のCESアワードを受賞したほどの実力派。ただし繰り返しになりますが、刺された直後じゃないと効果は弱いと思われます。

予防 刺されないためにできること

前述のとおり、蚊を誘引する原因を断つことは事実上不可能です。なので、これに勝るほどの「蚊が嫌がる何か」という観点で調査しました。

空間まるごとバリア|やぶ蚊バリア(フマキラー)など

ドイツの製薬メーカバイエルが開発した即効性の殺虫成分「トランスフリトリン」を採用した、蚊がいなくなるスプレータイプの虫除けです。

キャンプや庭仕事などの屋外作業前に、周りを取り囲むようにぐるっと草木にスプレーすることで、見えない蚊帳(かや)を作り出します。持続時間は最大8時間。蚊取り線香系の虫除けは風に煙が流されて効果がないケースがありますが、周囲をぐるっと取り囲む「やぶ蚊バリア」なら心配いりません。

BBQをするときに使ってみましたが、効果は抜群です。周囲(念を入れて二周噴霧したので、正確には◎状)にスプレーした結果、3時間で一か所も刺されませんでした。これこれ!これを求めていた!最強の盾!おすすめ!

なおこの「やぶ蚊バリア」はガス式のスプレーなので火のそばでは噴霧できませんが、類似品の「ヤブ蚊・マダニスプレー(住友化学園芸)」なら手動スプレーなので大丈夫そうです。こちらは使ったことがありませんが、競合製品なのできっと同様に抜群の効果が得られるはず。

自分だけ空間バリア|どこでもベープ プレミアム(フマキラー)など

腰などにつけるどこでもベープの最強のやつ。世界最強クラスらしく、初代どこでもベープNo.1比で15倍の虫除け効果があるまさに最強の盾。強風でなければ、身に着けておくだけで全く刺されません。

ちなみにまたしてもフマキラーを紹介してしまいましたが、別にこだわりとか意図はないです。たまたま手に取って使ってみて抜群の効果を体感できたというだけです。

皮膚だけバリア|サラテクト リッチリッチ30(アース製薬)など

虫除け成分を肌に塗って、蚊が皮膚にとまらないようにする昔ながらの虫除けスプレーです。有効成分はディートやイカリジン(あるいは謎ハーブ)など。肌がペタペタになる場合などが多いので個人的にはあまり使いませんが、肌に直接拭きつけるので、おそらく直接的な効果は最も高いかと。

ただ汗で流れなどの心配が頭をよぎるので、私の考える最強の盾ではないです。要所を守る最後の砦的な使い方かと。

処置 刺された後のかゆみを消す

前述の通り、かゆみの原因であるヒスタミンか炎症を抑えないと意味がありません。

ヒスタミンには抗ヒスタミン!炎症にはステロイド!なので、「家庭にあるもので簡単に!」みたいな裏技を求めてきた方には申し訳ないですが、医薬品を紹介します。

かゆみ止め薬|ムヒアルファEX液体(池田模範堂)

ばっちり抗ヒスタミン成分とステロイドを配合した優れもの。ただのムヒでなくムヒアルファEXです。

ホントに最強。石鹸で中和とか生ぬるいことやってないで、さっさとこれを塗りましょう。瞬殺です。なおムヒアルファEXにはクリーム版もありますが、塗るのが面倒なので液体を推します。

虫刺されパッチ|マキロンパッチエースなど

大人は上記のムヒアルファEXを塗っておけばいいですが、子供は気にしてかきむしる場合があります。そういうときにはこんなパッチを貼っておきましょう。

絵柄でつられてくれるちょろいかわいいお子さんの場合は、アンパンマンとかピカチュウなどのかわいげな絵柄を選んでおけば進んで貼ってくれるかと。

おわりに

蚊に刺されないための最強の予防と、最強だけど刺されちゃったあとの最強の処置を紹介しました。

今更ですが、知恵袋的な最強を期待してこられた方には期待外れな内容だったかもしれません。なんというかおばあちゃんの知恵袋の代わりにアルミ合金でできたアタッシュケースを持ってくるような。

とはいえ蚊に打ち勝つ「最強」を求めると科学の力に頼ることになります。

「やぶ蚊バリア」+「どこでもベープ」+「ムヒアルファEX液体」がこどもおとなおじさんの考えるアウトドア最強装備です。

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