「こどもが生まれたのでそろそろクルマを買い換えたい。子育て世代ってだいたいミニバンにクルマに乗ってるけど、ミニバンってどんなのがあるの?ミニバン以外に3列シートのクルマってないの?」
多くの子育て世代がお持ちであろうこんな悩みに、5歳と3歳の子をもつこどもおとなおじさんが答えます。
子育て世代にとって3列シートの魅力とは?
そもそも子育て世代ははぜ3列シートのクルマを選ぶのでしょうか?
こどもおとなおじさんの考える魅力はこんな感じです。
・人や荷物などなんでも載せられて使い勝手がいい
・チャイルドシートに二列目を占拠されてもまだ3列目に人が乗れる
・3列目でおむつ替えが出来る
一言でいうならいろいろ便利ってことです!
以下で3列シートのクルマを大きさや形ごとに紹介していきます。
Lクラスミニバン ~抜群の快適性と優雅さ~
大きさが気にならないならば便利で快適なのでおすすめのクラスです。問題があるとすれば快適すぎて助手席だけじゃなくて後部座席の人も全員寝てしまうので、運転手が暇になることくらいでしょうか。あと運転は楽しくないですが、スムーズな運転に楽しさを見いだせるのであれば、これはこれでアリです。
■トヨタ アルファード/ヴェルファイア 価格:約400万円

トヨタの事実上の最上級ミニバンです。ホントはもっとお値段の張るマジェスティという車もあるのですが、全長が5ⅿを超えるクルマなので普通に使うのにも苦労しそうってことで無視します。
ディーラーでドアを開けて座った瞬間に「あ、高級感があっていいなーこれ」ってなって、商談したら「あれ?リセール(3年後の売却価格)込みならその辺の軽より安くない!?」てなってそのまま勢いで買っちゃって全然問題ないクルマです。
とにかくもうリセールがハンパじゃなくて、1年乗って売っても新車時の価格より高く売れることさえあります。
こどもおとなおじさんもコロナ禍の直前、2.5リッターのS-Cパッケージに1年乗ってほぼ新車の値段で売却しました。
特に狙いのクルマがなくてかつ駐車場にアルファードを停められるのであれば、アルファードを買っておけば間違いありません。
…でも全然運転は楽しくないです。意外と乗り心地もよくないです(あくまでもその見た目から想像するほど、という意味です)。売れ筋の2.5リッターエンジンはアイドリングの振動が大きくフロアもハンドルもたまにプルプルなります。
でも!でも!それらを吹き飛ばすほどの圧倒的なリセールです。
■日産 エルグランド 価格:約400万円

日産の最上級ミニバンであり、アルファードの直接的なライバルです。デザインも内装の質感も高級感があります。
が、現行型は2010年の発売。もう10年選手です。さすがにもう古いのでは?だって2010年って例えばスマホだとこんなのですよ?
☆絵☆
さすがに時代を感じます。てことでこどもおとなおじさん的にはパスです。
■ホンダ オデッセイ 価格:約400万円

ホンダの最上級ミニバンです。アルファードやエルグランドよりもやや全高が低いので、ちょっと下のクラスに見えますが、ホンダ独自の低床設計のおかげで車内の高さは同等です。
この型になってからスライドドアになったり、全高があがったりでやや普通のミニバンになってしまいましたが、それでも全然Lクラスミニバンのライバルたちと比べるとスポーティ。
特にこどもおとなおじさんも2年ほど乗っていたハイブリッドモデルは、速くて燃費が良くて、乗り心地が良くて、音も静かで、運転しやすくて。すごくいいクルマです。
でも!内装は他のLクラスミニバンと比べると安っぽいと思います。リセールも普通。
ということで見た目が嫌いじゃなくてかつ乗りつぶすつもりの方には結構おすすめです。個人的にはアルファードS-Cパッケージよりもオデッセイハイブリッドの方がお気に入りでした。
Mクラスミニバン ~ほどよいサイズでとにかく万能~
とにかく便利なサイズです。日常使いも休日のちょい遠出も何でもこなす万能選手。迷うくらいならもうMクラスミニバンを買っておけば間違いないのでは。
■日産 セレナ 価格:約300万円

モノより思い出というcmコピーが有名。でもモノもちゃんと作って欲しいと感じました。
レンタカーで2日間使ったのですが、路面の影響を受けて常にザラザラブルブルが伝わってくるし、常にちょこんとつま先立ちしてるような運転感覚だしで、運転が嫌いになりそうでした。
ただし、このレンタカーは普通のガソリン車でしたが、e-powerの方は評判がいいみたいです。気になる方はそちらを検討してみてはいかがでしょうか。
■トヨタ ノアヴォクシー 価格:約300万円

トヨタの大人気ミニバンです。乗って納得そりゃ売れるわ。
セレナで感じたザラザラ感はあんまり感じませんし、運転感覚も全然普通。それに加えていろんなところに収納があったり、乗り降りしやすかったり。リセールもよいみたいだし。
車にこだわりがないならヴォクシーを買っておけば間違いないと思います。
■ホンダ ステップワゴン 価格:約300万円

なんで他と比べ売れてないのかわかんないくらい普通に良い車です。セレナで感じたつま先立ち感は全くないですし、ヴォクシーよりも乗り心地よく静か。
エムクラスミニバンを買わないといけなくなったら絶対にステップワゴンです。
■三菱自動車 デリカ 価格:約300万円

便宜上Mクラスに分類しましたが、他の3車よりも微妙に大きいです。たぶん三菱自動車の台所事情ではエルクラスとエムクラスを一車種でカバーする必要があったためでしょう。
そのかいあって他のエムクラスと比べるとすべてがちょっといいです。オフロードも走れるミニバンとなると実質デリカ一択。
Sクラスミニバン ~コンパクトカー並みに運転しやすい~
全長4メートルちょっととコンパクトなので運転の苦手な人でもなんとかなるサイズ。軽自動車にちょっと足せば買える抜群のコストパフォーマンスも魅力です。
■ トヨタ シエンタ 価格:約200万円

トヨタの最小3列シート。車っぽくないデザインはトレッキングシューズをモチーフにしたらしいです。
■ホンダ フリード 価格:約200万円

ホンダの最小3列シート。ハンドリングよし、乗り心地よし、静粛性よしの三拍子揃ったスグレモノ。
SUV ~便利かつ生活感を出さないかっこよさ~
便利さも欲しいけど生活感は出したくない、そんなあなたにおすすめなのが3列シートのSUVです。走りのかっちり感もスライドドアのミニバンと比べると断然よいですし。ま、そのスライドドアが圧倒的に便利なのでいろいろ悩むのですが。
■マツダ cx-8 価格:約400万円

マツダ唯一の3列シート車です。
見た目はCX-5とほぼ一緒だけど、ベースになっているのは、CX-5じゃなくCX-9という北米向けのもっと大きな車。故に床の鉄板の厚さもCX-5より厚くなってます。結果としてCX-5ほど運転は楽しくないですが、CX-5よりもしずかで乗り心地がいいです。
詳しくは今後の購入後レビューで書きますが、めちゃくちゃいい車です。
■レクサス RX450hL 価格:約750万円

レクサスRXの3列シートのグレード。
圧倒的な高級感が魅力です。ですが、価格750万円なり。600万円を超えるともはや普通のサラリーマンが手を出すクラスではなくなります。
じゃあ「3列シートで一番ええやつ買うわ」って人がターゲット?
でもレクサスにはLXという最上級車種がありまして…。この車は誰が買ってるのかよくわかんないです。
■レクサス LX570 価格:約1100万円

レクサスRXより大きな3列シート車、ランドクルーザーをレクサス向けに仕立て直したクルマです。かっこいい。こどもおとなおじさんもLXが似合うおじさんになりたいです。
■日産 エクストレイル 価格:約300万円

今回紹介するSUVの中で最もコンパクトですが、ちゃんと3列シートを備えてます。
■三菱自動車 アウトランダー 価格:約300万円

三菱自動車の3列シートSUV。プラグインハイブリッドPHEVもですが人気ですが、PHEVでは3列シートが選べないので注意desu.
■ホンダ CR-V 価格:約400万円

ホンダの3列シートSUV。こちらもアウトランダー同様ハイブリッドでは3列シートが選べないので注意。
北米でバカ売れしているだけあって車の実力はすばらしいです。北米向けのデザインが気にならなければオススメ。
■トヨタ ランドクルーザー 価格:約600万円

圧倒的な信頼性と快適性を武器に、中東の石油王から圧倒的な支持を集めている本格四駆。
でも日本で乗るにはあまりに大きいです。全幅198mm。3列シートの車を探してランドクルーザーを買う人はまずいないでしょう。
■トヨタ ランドクルーザープラド 価格:約400万円

人気のランドクルーザーをちょっとコンパクトにしてみました。その幅1885mm。ぎりぎり日常使いに耐えられる幅かと思います。
我が家もCX-8購入時にプラドにしようか本気で悩みました。魅力はずばり見た目です。あとは静粛性です。ランドクルーザーと同様、プラドも本格四駆なので、ラダーフレームという普通の車と違う骨格の構造をしており、タイヤのガーとかゴーという音が響きにくい構造なのです。
がしかし、サスペンションも本格四駆なので、悪路に備えた柔らかい仕様となっています。なので舗装された道を普通に走っててもボディがふわんふわん揺れて、特にブレーキをかけたときのノーズダイブがすごいです。慣れれば上手にブレーキを使えるのでしょうが、私には無理そうでした。
我が家では子どもたちの車酔い必須なので泣く泣く候補から外しました。
がんばればなんとかなる外車
わざわざ日本で3列シートの外車に乗るってもはやただの趣味だと思うのですが、一応紹介します。
■プジョー 5008 価格:約500万円

プジョー3008をちょっと引き伸ばして3列目のシートを押し込んだSUVです。ちょうどマツダCX-5,CX-8の関係と似ています。ですがプジョーは190mmの延長にとどめたので、3列目は広くないです。
普段は5人以下で使う、とにかくおしゃれなクルマがいい、という方にはオススメです。
■BMW 2シリーズグランドツアラー 価格:約500万円

BMW初のミニバン。3シリーズみたいな駆け抜ける喜びを期待すると肩透かしをくらいますが、期待せずに乗るといたって普通のいい車です。内装もキリッとしていてかっこいい。
■VW ゴルフトゥーラン 価格:約400万円

VWゴルフを大きくした3列シートミニバン。スライドドアではないですが、普段使いにもちょうどいいサイズとデザインです。かっこいいけど華美じゃない。
■VW シャラン 価格:約450万円

VWのスライドドア付きミニバンです。デザインもVWらしくちょうどいい。ただし幅1910mmなので大きさは全然ちょうどよくないです。
その他の高級外車
メルセデスVクラス、メルセデスGLS,BMW X5, AUDI Q7, VOLVO XC90,ランドローバーディスカバリー、ランドローバーレンジローバー、キャデラックエスカレードなども3列シートを備えます。
が、こどもおとなおじさんには値段が高くて変えないし、試乗もしたことがないので紹介しません。できません。あー。
あーあーあー、この気持ちはあれですね、いわゆる嫉妬ですね。これらの車をポーンと買える人に対する醜い気持ちです。我が子には見せられない醜い気持ちです。
こどもおとなおじさんのおすすめは?
万人におすすめできるのはアルファードです。500万円超の車が万人受け?…そうです、確かに高価ですが、リセールまで考えればむしろ下手な車を買うよりも全然安いです。1年乗って購入価格以上で売れることもあります。
こどもおとなおじさんも半年乗って手出し10万円でしたし。(海外でコロナの影響が出始めたタイミングだったので、あまり売却先を吟味する余裕がなかったので、がんばれば手出しゼロにはできたかも。)
アルファードもいいけど、もうちょっと運転が楽しいスライドドアの車がいいという方にはオデッセイがおすすめです。今のモデルになってやや普通の見た目になりましたが、走りは健在です。
そもそも別にスライドドアじゃなくてもいいんだよなー、という方には断然cx-8がオススメです。あの乗り心地はもはやベンツです。食わず嫌いせずにぜひ試乗いただきたい。
今回はCX-8購入記の第三弾として、子育て世代が通勤や遊びに使うためのクルマに求めるモノを整理しました。個人的な思いをつらつらと書きましたが、クルマの購入を検討している子育て世代に向け、クルマ選びのアイデアの一つになればうれしいです。
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